
本当はもっとはやく、行こうと思っていたのです。
ようやく、重い腰をあげて。
軽やかに歩けそうな気がしたのです。
先月のことです。
鞍馬で天狗に出迎えられて、牛若が修行にはげんだ鞍馬山を越えて
和泉式部が恋愛成就祈願した貴船へ。
「鞍馬山は、
毎日を明るく正しく元気よく積極的に生き抜くための活力を、
本尊である尊天からいただくための道場である。」

仁王門
▽ 続きあります

九十九折参道
『近うて遠きもの』(枕草子)
「くらまの九十九折といふ道」
うねうね、ぐねぐね、ひたすら登って、

ひたすら登って
ひたすら降りて
(貴船側から入山している人もいます)
でも皆さんどこか、晴れやかな表情です。
不満や怒りなど、
重いものはここには持ち込めないようです。
結晶のようなとてもきれいな蜘蛛の巣をみつけたので
寄ってカメラの画像を覗いていたら、
どアップで、ふわ…と何かが動いたのです。
足が細くて無駄にながーい蜘蛛。

ちいさな体は黄色。
写真撮るの?どうぞどうぞ、と、彼はよけてくれたのかもしれません。
めっちゃびびってしまいましたが、。

木の根道
見事。
牛若丸が兵法の稽古をした所といわれています。
「木の根は生きています
なるべく踏まないように歩いて下さい」
という看板をみましたが、ここでは大変そうです。

天狗もいるかもしれないですしね。
風のように後ろから駆け上がっていく少年がいました。
その少年、今度は前から風のように走ってくるのです。
でこぼこですし、うねうねです、
根もたくさんでっぱってますし、なかなかの勾配です。
少年はお構いなしに、その後3往復くらいしていました。
最後に前から駆け上がってきたとき(すでに山頂を越えていました)、
ふと立ち止まって会釈を、少年がしたのです。
そしてまた、走り出しました。
元気いっぱいでした。
霊宝殿という博物館があって、
国宝の毘沙門天像などが安置されていました。
他に、義経や弁慶の歴史や関連するものが展示されていたり、
鞍馬山を’自然科学博物苑’として守り、観察採集しているので
岩や石、昆虫などの標本、資料なども展示されていました。
山の中でも、岩の種類や地層の説明などがかかれている札をたくさん見つけました。

踏み外したらゴロゴロと落ちてしまいます。
くだり、貴船側は道が結構細いのです。
もうすぐ山をおります。
牛若丸が駆け回った山、天狗がいる山。
歴史と自然の深さによるものなのでしょうか、
心洗われ、なにかにずっと護られているような感覚で
とても清々しい登山でした。
そして貴船に下りてきました。
あまりに長いので第二弾に続きます。
△ ありがとうございます